メトロノームを使うのは嫌?リズム感を鍛えて上手く練習する方法

Metronome

ギターの練習に欠かせないメトロノーム。

しかし、楽器演奏が上手くなるのに効果的だと分かってても、メトロノームを使わないギタリストは多いのではないでしょうか。

特に、ロック系のギタリストであれば、敬遠する傾向があると思います。

今回は、なぜメトロノームを使って練習しないのか、その理由と解決策を提示していきます。

基礎練習なんてやってらんね〜?

メトロノームを使って練習するのは、単純に面白くない。これこそが最もな理由でしょう。

そもそもロックは、若者の社会に対する反発から生まれた音楽で、自由を表現する音楽でもあります。

クラシックのように基礎練習をみっちりこなして、楽器演奏に取り組むといった性分ではないと思います。

つまり、練習という行程をスキップして、いきなり曲を弾きたいのが本音です。

ところが、いざ楽曲に取り組んでいると、そう簡単に弾けるわけでもなく、やがてリズムを鍛える練習が必要であると悟ります。

リズムを取る練習にメトロノームを使う重要性を段々と自覚してくるのです。

それでも使わないのは、楽しく弾くことを見出せないのではないでしょうか。

自由なリズムで弾きたい?

家にいる時、片手間でギターを弾く場合、自分の好きなようにフリーテンポで適当に弾くことが多いと思います。

それだけでも十分楽しく、わざわざメトロノームを取り出しまで弾くようなフレーズではないような場合があります。

そういう時に限って、長時間に渡って夢中でギターを弾いてしまうものです。

つまりフリーテンポで自由気ままにギターソロを弾く状態が続くわけです。

するとどうなるか?リズム感のない演奏の癖が馴染んでしまい、いざバンド形式での合奏になると、リズムが合わず痛い目に合います。私がそうでした(苦笑)

ですから、たとえ一人の独奏だろうがバンドでの合奏であろうが、人前で演奏したり、レコーディングする場合でもキチンとリズムを取って演奏する必要があります。

DAWのメトロノーム機能で矯正する

DTMをやっている方なら、PCでギターのセッティングをして音を出す機会が多いと思います。

あらかじめオーディオ・インターフェイスが必要になりますが、DAWソフト上でギターの練習をすれば、レコーディングやメトロノームを使ってリズム感を鍛える機会が増えるので、リズム感を矯正することができます。

練習用のアンプにギター・シールドを繋いで弾くのもいいですが、客観的なプレイを見つめ直すのには、DAWが優れています。

大抵のソフトでは上部のプレイバック・ボタンのちかくにメトロノーム・ボタンが設置されています。

logicpro_metronome
Logic Proのメトロノームクリック

このボタンを常時ONにした状態で何度もギターを録音して、聴いてのフィードバックを繰り返すと、確実にリズム感は良くなるでしょう。

メトロノームを手にすることがないのであれば、はじめからクリックをONにしておく方法は効果的です。

やっぱりドラムの音がイイ!

ドラムス

単調なクリック音をずっと聴いていると、やっぱり嫌になるものです。

そこで導入したいのが、ループ素材です。

DAWソフトには、最初から録音されているドラムのフレーズやリフを好きな長さに延長や反復ができます。

本物のドラムサウンドには程遠いものの、これだけでもギター練習のモチベーションは上がります。

下記のペンタトニック・フレーズを弾くとしましょう。

Rythm-Penta
↑クリックを使って弾く場合
↑ドラム音源を使って弾く場合

後者の方が、当然ながら弾いてて気持ちが良いものです!

このように、ただギター教本に記載されたフレーズでもドラム・サウンドを付け加えるだけで楽しくなります。すべては工夫次第です。

まとめ

クリック音をドラム音源に変更するだけ!

私が主張したいのは、むしろこれだけです(笑)

メトロノームのクリック音である「キッ、コッ、コッ、」「ピッ、ピッ、ピッ、」はロックギターを練習するにはあまり適していないと思います。

それをドラムスのスネアやハイハットの音に変更するだけでも、バンドで弾いている感覚を擬似体験できるので、もっと導入してもいいぐらいです。

ドラム音源を使うなら、リズム・パターンを考えなくてはいけないと思いこんでしまいますが、実はそんなことはありません。

初期設定のフレーズ・パターンが数多く入っているので、そこから適当に選べばいいだけです。

そんな便利な時代だからこそ、メトロノームを使わずドラム音源を駆使すれば、ギター練習はもっとはかどるのではないでしょうか!