【耳コピに役立つアプリ〜前編〜】ボーカルリムーバーの使い方

copy-method

Vocal Remover(ボーカルリムーバー)というサイトはご存知でしょうか?

音声や音源を抽出して、ボーカル、ギター、ベース、ドラムをそれぞれ分離させて、好きな組み合わせのパートでファイル作成できる無料のオンライン・アプリケーションです。

ギタリストにとって、耳コピしたい曲に限って、ギターの音が小さかったり、ベースとカブッたり、ドラムの音が大きすぎたりなど、聴き取りにくいケースがあると思います。

そこで分離ソフトのAI技術を駆使して、必要なギター・パートだけを抽出して耳コピをすれば、音源と同じく正確にフレーズを弾けるわけです。

私の採譜の仕事では、もはや必要不可欠なウェブサイトで、このサイトで聴き取り作業に大いに助けられてます。

今回はボーカルリムーバーの使い方を私が数十年前に作曲したオリジナルのギター・インストの一部分を通じてレクチャーしていきます(音量注意↓)

ファイルをアップロードするだけ

ボーカルリムーバーのサイトに行くと、下記のような画面が出ます。

Vocal Remover

このままだとボーカル・パートだけを削除することになるので、スプリッター・モードに切り替えます。

splitter

あとは「ファイルを選択」をクリックして、耳コピしたい音源ファイルを選びます。(あらかじめダウンロードした楽曲データ、CDから読み込んだ楽曲データなど)

あとは抽出するのを待つだけです↓

uploading
Tail-up

好きなようにミックスできる

抽出された音源は下記の画像通り、音楽、ボーカル、ベース、ドラムのパートの4つに分けられます。 

mix-page

この画面でパートごとに音量の設定ができます。

この”音楽“というパートがギターパートに該当しますが、これにはキーボードや他のリード楽器なども含まれます。

今のAIの技術でも、独立した楽器を完全に分ける事は難しいようですね…

ですが、これだけでも凄いことです。ボーカルを除く3つのパートを聴いてみましょう。

”音楽”のみ

“ベース”のみ(抽出が上手くいきませんでした…)

“ドラム”のみ

各パートがそれぞれ切り離されました。

ここで、我々ギタリストに必要なのは音楽パートだけだと思いますが、実は耳コピするのにドラムパートも同じくらい重要なのを覚えておきましょう!

ベースパートはギター・バッキングとカブリやすいので、ミュートするのがいいです。

なので、そのことを踏まえた上で、ミックスしましょう。音楽パートの音量を100、ボーカルとベースパートの音量を0、ドラムパートの音量を60に設定します。

track-part

出来上がったMix音源がコチラになります↓

ダウンロードして耳コピしよう!

さて、音源のダウンロード方法ですが、右下の保存をクリックして欲しいファイルを選択するだけです。

Save-part

選択すると、ご自身のPCに音源がダウンロードされるので、あとは音楽プレーヤーで聴いて重点的に聴きながら耳コピをしましょう。

ボーカルリムーバーの使い方は以上になります。

ボーカルリムーバーを無料で利用できるのは1日1曲(24時間に1曲)だけです。一日に何度も利用したい場合は有料のメンバーシップになる必要があるので、無料で利用したい場合は24時間おきに1曲ずつファイルをアップロードすることがオススメです。

まとめ

耳コピに役立つウェブアプリ「ボーカルリムーバー」はいかがでしたか?

今回は”耳コピに役立つアプリ〜前編〜”と名付けましたが、もちろん後編にも続きます。

後編では、抽出した音源を更にブラッシュアップして、耳コピに役立つアプリを紹介しますので、お楽しみください!

copy-method-part2