ガレージバンドのレッスンストアは初心者向けなのか検証してみた

ガレージバンドのレッスンストアにおけるアイキャッチ画像

PC版のMacにインストールされている音楽制作ソフトウェアGarageBandにはピアノとギターの演奏方法が学べるレッスンストアがあります。

今回はガレージバンドに搭載されているレッスンストアのギターレッスンが初心者に効果的に学べるのか検証していきます。

ダウンロード手順

ガレージバンドを新規で開くとパネルが出ますので、レッスンストアからギターレッスンを選択します。

レッスンストアのプロジェクト選択

そこから真ん中のロックギターレッスンをクリックします。

ロックギターレッスン

本来であれば、すべてのエクササイズをダウンロードすべきですが、今回は紹介しきれないので「パワーコードとパームミュート」のレッスンのみ選びます。

レッスンストアのダウンロード

ダウンロードが完了したら、「演奏を学ぶ」からロックギターのレッスン項目をクリックします。

レッスンストアの項目選択

そうすると、このような確認事項が出ました…

ガレージバンドのフィードバック発生

オーディオ・インターフェースでギターレッスンすることが前提です!

おそらく、これこそが初心者泣かせの行程だと思うのですが….

要は、ギターの音をパソコンに入力するデバイス【オーディオ・インターフェース】が必要なわけですが、このセットアップを初心者にできるのかが疑問です。

私はAXE I/Oを使用しています

機種によって、起動するためにメーカーのHPからインストーラーをダウンロードしたりなど、面倒な作業も多いので、セットアップの説明は省きます(笑)

サウンド・メイキングは以前に投稿した「ガレージバンドの歪みアンプは使えるか検証してみた【音源付き】」からのプリセットで演奏しています。

基本的には動画レッスン

レッスン項目をクリックするとフルスクリーンの状態でムービーが始まります。

レッスンストアのギターレッスン

このトムさんという人がレクチャーをします。(ピアノレッスンもこの人)

日本語吹き替えになってるので、説明も非常に分かりやすいです。

レッスンストアの画面

画面下にはギターのフレットボードがあって、左手の指をどのポジションに押さえるのか丁寧に表示してくれます。

YouTubeのように好きなところから再生できます。

英語表示ではありますが、再生位置ごとにタイトル表示されてるのも親切です。

gr-slowtempo

画面をクリックすると、Learn(学ぶ)、Practice(練習する)、Play(演奏する)の表示が出ます。

Learnはフル動画、Practiceは細かな解説、Playは音源に合わせながら演奏ができます。

動画内でのギター・セッティング

ただ動画を観るだけではなく、一緒に音を出して練習できるのもレッスンストアの強みです。

レッスンストアの設定

右上の設定から入力デバイス【オーディオ・インターフェース】を選んで、出力を内蔵スピーカーから出すのか、外部のモニター・スピーカで出すのか選べます。

Macのシステム設定でもできますが、レッスン中でも可能なのはいいですね。

また、コード・ダイアグラム表示にするのかTAB譜表示にするのかも選択できます。言語と字幕はお好みで。

レッスンストアでのチューニング

チューナー機能も付いてるので便利です。

レッスンストアでのミキサー設定

ミキサー機能もあるので、トム先生の声とギターの音量、カラオケ音源と自分のギターの音量も調節できます。

先生と一緒に演奏

Play(演奏する)の表示から、トム先生のデモンストレーションと一緒に演奏をしていきます。

gr-tab

内容は「バース→コーラス」の繰り返しでパワーコード・フレーズを弾くというもの。

バックの音源に合わせながら弾くのですが、カラオケの採点ゲームのようにリズムに合わせながら正確に弾けるかという機能が備わっています。

フレーズはラクそうなので、早速弾いてみました!

結果は…

gr-first

55%

あれっ?結構リズムに合って弾いてると思うんだけどなぁ…

TAB譜に真っ赤で表示されてるのが、リズムに合ってない意味らしいです。結構シビアです!

録音した音源を書き出す機能がないので、お聴かせすることができませんが…

2回目にチャレンジしてみます!

gr-second

61%

正確に合ってるという緑表示が増えてきたので、絶えず続けましょう!

gr-third

78%!!

何となく採点システムの”クセ”が分かってきました。

おそらく、そのままTAB譜の通りに弾いても100%には到達しないと感じてきました。

この「パワーコードとパームミュート」のレクチャーですが、すべて8分音符のフレーズで構成されてるので、アクセントをしっかりつければイイのではないか?

ということで、パワーコードとパームミュートを無視して(!?)、ベースのようにコード進行に沿い、単音でアクセントに強弱をつけて再挑戦しました。

結果は…

gr-fourth

85%!!

いいぞ〜!この調子で続ければ点数も上がるでしょう。

ラストチャレンジ!

gr-fifth

87%!!

どうやらこれが限界でした、高得点を出すのは難しいですね〜。

・・・って何のゲームだ!!(笑)

もはやフレーズとは関係なく、高得点をイカサマで出せるのかという検証になってしまいました。

この採点システム使わない方がイイです…

初心者がバンドで演奏することを想定するなら、もっと生身の人間とセッションしてグルーヴ感を得ることの方が大事です!

まとめ

最後の方は変な検証になってしまいましたが、結果的に初心者が学ぶにはオススメだとは思います。

Macパソコンさえあれば、初めから備わっていて基本的なことはタダで学べるので、試すには最適です。

採点機能は当てにならないので、やめときましょう。

あとは初心者がパソコンでギターの音を出力できるか気がかりですが…

ただ、それさえクリアできれば良い練習教材であると確信します!