音楽理論を学ぶと、ルートから3、6度に当たる音を弾いて…どうたらこうたら…など初心者にはチンプンカンな数字がたくさん出てきます。
お気に入りのJ-PopやRockの曲を理論の観点から学ぼうとすると、ビックリするぐらい面白くなくて大半の人は挫折してしまうものです(苦笑)
ただ結論から申しますと、度数を覚えておかないとミュージシャンにとっては不利になりますし、演奏の上達が遅くなります!
それに音楽知識でマウントを取られると、ムカつく羽目になります(笑)
今回はギタリストの立場から、主に音楽理論の中でもコードの成り立ちで使われる度数について、説明していきます。
度数とは何ぞや?
度数(ディグリー)とは、音の高さの差を表す単位です。また、音の距離の単位を表すことを音程(インターバル)といいます。
度数は完全音程、長音程、短音程、増音程、減音程の5種類に分けらます。
実際に譜面で見て理解した方が早いです。ここではCメジャー・スケール上で#や♭無しで覚えていきましょう。過去に投稿した記事から参考までに↓
完全音程
完全音程は主音(ルート音)から1度、4度、5度、8度に当たる音の高さになります。
ロックギタリストはこれさえ覚えておけば、どうにかなります(笑)
- 完全1度(1拍目)
これは分かり易いですよね!
音が変わらない、つまり主音(ルート音)です。むしろ、完全1度という呼び方をしない気はしますが…。
- 完全4度(2拍目)
5弦3フレットを主音とした場合、ちょうど真上にくる音程です。
DEEP PURPLE「Smoke On The Water」のリフで使われるコードがこれに該当します。
- 完全5度(3拍目)
我らがロックギタリストには命ともいえるパワー・コードがこれに当たります。
主音+完全5度はセットで頭に入れておきましょう。
- 完全8度(4拍目)
主音からオクターブに当たる音程。いたってシンプルです。
長音程
メジャー・スケールの2度、3度、6度、7度上にできる音程です。
- 長2度(1拍目)
主音から1音分の長さの音程と覚えておきましょう!
- 長3度(2拍目)
「ド・ミ・ソ」の「ド・ミ」の部分です。
メジャー・コードの分かれ目でもある度数。
- 長6度(3拍目)
主にシックス・コードで使われる音程です。
ブルース・セッションで当たり前のように使われているので、コードの成り立ちを知らずに弾いているギタリストも多いのでは?
- 長7度(4拍目)
メジャー・セブンス・コードで重要な度数。ジャズやフュージョンでは欠かせない響きです!
短音程
メジャー・スケールの2度、3度、6度、7度上の音を半音分、ルート音に近づけた時にできる音程です。
…文字にすると余計わかりにくいですね(苦笑)
- 短2度(1拍目)
主音から半音分の長さです。
- 短3度(2拍目)
マイナー・コードの分かれ目でもある度数。
- 短6度(3拍目)
コードとして普段使わないと思いますが、”クリシェ”として使われるイメージがあります。
- 短7度(4拍目)
セブンス・コードで使われる度数です。ファンク系の曲でよく使います。
増音程/減音程
完全4度と完全5度の中間にある音程です。
増音程も減音程も名前が違うだけで、度数が持つ性質は同じです。
- 増4度(1,2拍目)
完全4度が半音広がって♯を付けて「増」になったものです。英語で「Augment」呼ばれるので「aug4」と省略されます。名前の通り、オーギュメント・コードで使います。
- 減5度(3,4拍目)
完全5度が半音狭まり♭を付けて「減」になったものです。英語で「diminished」と呼ばれるので「dim5」と省略されます。名前の通り、ディミニッシュ・コードで使います。
まとめ
いかがでしたか、つまらなかったですか?(笑)
度数はギターを弾く以上、絶対に直面するものです。
今回はテンションの音程は省きましたが、度数だけでも奥が深すぎるもので、学び出すとキリがありません。私自身もまだまだ勉強不足です。
ギタリストならギターの指板上の度数や位置関係は、どうしても重要なものなので、少しずつでもいいから覚えておきたいものですね。