閉校した音楽専門学校の話

私がギターキッズだった高校生の頃、卒業して音楽学校に行くことが凄い憧れでした。

しかし、親からの説得だったり、仕事先が見つからないという漠然とした不安があったため、ちゃんと受験をして大学に進学しました。

大学生の頃もバンド活動をしたり、ギターの練習する中で、

バイトや専攻していた英語の勉強したりと忙しい日々を送ってました。

そんな最中、やはり音楽学校に進学していたら、

どうなっていただろうかと考えることもあり、私は大学4年生の時に音楽学校のオープンキャンパスに参加しました。

今回は、その時の体験談をお話しします。

タイトルにもありますが、参加した学校は既に閉校しています。

MI JAPAN 東京校のサマーショット

私はヤングギターを読んで、青春を送ってきたので、多くのギターヒーローを排出したMI JAPANには特に強い憧れがありました。

当時、サマーショットという夏休みの期間を利用して、約5日間、実際に本校でやっている授業を体験するというオープンキャンパスでした。

MI JAPANはロックギターを真剣に学ぶのに打ってつけの音楽学校なので、当然ながら参加した生徒の7割がギタリストでした。

私はこうなる事も予期していたので、当時何を思ったのか作曲を学びたいという名目で、キーボーディストとして参加しました。

経験値が少ない分、まっさらな状態で授業を受けることが出来たので、キーボードの授業はとても新鮮でした。

学習対象は選んだ楽器だけではなく、選択授業の時間で、ボーカル、ギター、ベース、ドラム、キーボードの中から自由に選ぶことが出来ました。

授業内容はビギナー向けの簡単なフレーズを弾くというものだったり、簡単な音楽理論を短時間で学ぶといった内容でした。

さて、このサマーショットの最終日には、参加者全員がライブ演奏をするという課題があります。そこで参加者達が交代制で演奏をするのですが、

キーボード参加者は私1人だけだったため、私は交代せずに最後まで演奏をしました。学校自体の雰囲気はとても良く、楽しい一時を体験することが出来ました。

甲陽音楽学院 名古屋校のオープンキャンパス

もうひとつ紹介したいのが甲陽音楽学院です。こちらは名古屋校は2015年に閉校してしまいましたが、神戸校は現在も健在です。

この学校はボストンの名門バークリー音楽大学と提携を結んでいることが強みで、アカデミックな音楽を身につけたい人には打ってつけでしょう。

私は名古屋校のオープンキャンパスにも参加したのですが、その時は単なる学校の概要説明だけに留まり、大したレクチャーを受ける事はありませんでした。

その日は、バークリーに実際に留学したジャズピアニストが演奏するライブもあり、

説明終了後、グランドピアノがある部屋に案内されました。参加者は他にも2,3人いました。そして、演奏が始まったのですが、

私は当時ジャズにあまり興味がなかったので、技巧な演奏ではあったのですが、正直退屈でした(苦笑)

結局、大した経験が出来ないまま、学校を後にしたのですが、今思えば高度な音楽技術を身につけるなら、甲陽に進学する道もありかなと思いました。

音楽学校の厳しい現実

音楽学校は側から見ると、非常に楽しそうで華やかな印象もあるでしょうが、最近では学校の数も減少しています。

入学して卒業してもプロになれるという保証はなく、それで安定した生活が送れる訳ではありません。

音楽学校も規模を縮小したり、学科のバリエーションを増やしたり、レッスン制のスクールにシフトしたりなど工夫をして、拮抗してるように見えます。

私は学費が払えそうになかったので、結局断念しましたが、独学でもその気になれば、高い専門知識や技術を身につけることは今の時代は容易です。

独学でなくても、近所の音楽教室やオンラインレッスンなどの選択肢があるので、音楽学校に行く必要性はないのかもしれません。

時代と共に音楽学校も様々な形で変化してくでしょうが、今後も閉校や統合したりする流れはあるでしょう。

もし進学に悩んでいる子がいれば、私はしっかりと計画と将来設計を立たせてから、背中を押して上げたいですね。